無呼吸世界記録が22分！？人間が耐えられる限界に挑戦した驚異の世界記録

「息を止める」… 普段、当たり前のようにしている呼吸を意識して止めることって、日常生活ではあまりないですよね。「学校のプールで、どこまで息を止めていられるか友達と競争した！」なんて経験がある人もいるかもしれません。

でも、世界には、想像を絶する長さで息を止められる人たちがいるんです！この記事では、驚異的な息を止める記録について、詳しく解説していきます。

息を止める驚異の世界記録

22分30秒！人間の限界を超えた無呼吸時間

みなさん、想像してみてください。22分30秒間も息を止めることができるなんて！普通の人なら、1分も息を止めていられればすごい方ですよね。しかし、驚くべきことに、世界には22分30秒もの間、息を止めることに成功した人がいるのです！

無呼吸競技の過酷な挑戦

水面での静止状態：息を止める究極の試練

この驚異的な記録は、無呼吸競技という、息を止める時間の長さを競う競技の中で生まれました。水中で息を止める競技は、体を動かさずに止まっている「スタティック・アプネア」と、水中で水平移動する「ダイナミック・アプネア」という種類があります。世界記録が生まれたのは、「スタティック・アプネア」です。水面に浮いた状態で、ただひたすらに息を止める…想像するだけで、その過酷さが伝わってきますね。競技者は、極限の集中力と精神力、そして強靭な肉体を持って、この挑戦に挑んでいるのです。

世界記録保持者：ゴラン・コラクさんの偉業

従来の記録を8秒更新！驚異的な肺活量

22分30秒という驚異的な記録を打ち立てたのは、クロアチア出身のダイバー、ゴラン・コラクさんです。2013年9月30日、ロイター通信などの報道によると、ゴラン・コラクさんは、それまでの世界記録をなんと8秒も上回る、22分30秒という記録を達成しました。この記録は、人間の限界を超越しているとしか思えません。ゴラン・コラクさんの驚異的な肺活量と、極限状態に耐える精神力は、まさに驚嘆に値します！

息を止める限界への挑戦

無酸素運動と有酸素運動：身体への影響の違い

息を止めるという行為は、体にとってはどのような状態なのでしょうか？少し専門的な話になりますが、簡単に説明しますね。

人間の体は、運動するときにエネルギーを必要とします。そのエネルギーを生み出す方法は2つあります。

有酸素運動：
- 酸素を使ってエネルギーを生み出す方法
- 例：ジョギング、水泳など
無酸素運動：
- 酸素を使わずに、体内に蓄えられた糖などを分解してエネルギーを生み出す方法
- 例：短距離走、筋トレなど

息を止める無呼吸競技は、もちろん無酸素運動です。酸素が供給されない状態が長く続くため、体には大きな負担がかかります。

泳ぐことによる呼吸への影響

息を止める時間への運動負荷の影響

もし、ゴラン・コラクさんが、ただ水に浮いているだけでなく、泳ぎながら息を止めることに挑戦していたら、記録はどうなっていたでしょうか？おそらく、記録はもっと短くなっていたでしょう。なぜなら、泳ぐという行為は、体に大きな負荷をかけるからです。体を動かすためには、より多くのエネルギーが必要となり、結果として、酸素がより早く消費されてしまいます。つまり、息を止めることのできる時間は短くなってしまうのです。