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あなたは知っていますか? 生き埋めにされた時、人間が取る驚愕の行動

あなたは知っていますか? 生き埋めにされた時、人間が取る驚愕の行動

人間って、生き埋めにされた時、具体的にどうなっちゃうんですか?どんな行動をとるのかすごく気になります

りこ
りこ
教授
教授

生き埋めなんて、想像しただけでも恐ろしい状況だけど、実は人間の生命力は計り知れないものなんだ。今日はそのあたりを詳しく解説しよう。

皆さんは「生き埋め」という言葉を聞いて、何を想像しますか?多くの方が、地震などの自然災害で建物や土砂の下敷きになる恐ろしい状況を思い浮かべるのではないでしょうか。「自分には関係ない」と思っているそこのあなた!日本は地震大国です。他人事ではありません。いつなんどき、我が身に降りかかってもおかしくないのです。万が一、自分が生き埋めになってしまったらどうなるのか、考えたことはありますか?おそらく、多くの方が経験したことのない状況に、パニックになり、絶望的な気持ちになることでしょう。

この記事では、皆さんのそんな漠然とした不安や疑問を解消すべく、「生き埋めになるとどうなるのか」について、過去の事例や救助活動のデータなどを交えながら、大学教授である私が徹底的に解説していきます。生き埋めという極限状態に置かれた人間が、どのような身体的・精神的変化を経験するのか、そして、どのような行動を取るのか、見ていきましょう。

生き埋めになったらどうなる? 地震災害を想定した恐怖体験

実際に地震で生き埋めになった場合、どのような体験をすることになるのでしょうか?ここでは、日本で最も発生頻度が高いと考えられる、地震による生き埋めを想定して、その恐怖の体験を時系列で解説していきます。

地震直後:生き埋めになった時の初期症状

大地震が発生!その瞬間、あなたは倒壊した建物や家具の下敷きになってしまいました。運良く、コンクリートや家具の隙間に挟まり、即死は免れたとしましょう。地震の揺れが収まると、周囲は不気味な静寂に包まれます。しかし、その静寂も長くは続きません。すぐに、周囲の人々のうめき声や助けを求める声が聞こえてきます。

  • 身体的影響
    • 怪我: 落下物や倒壊した建物による打撲、骨折、切り傷など。
    • 圧迫: 重い瓦礫などによる身体の圧迫。
    • 呼吸困難: 狭い空間、粉塵による呼吸の妨げ。
  • 精神的影響
    • パニック: 突然の出来事、暗闇、閉塞感による強い恐怖と混乱。
    • 痛み、苦しみ: 怪我や圧迫による激しい痛み、呼吸困難による苦しみ。

この段階では、まだ周囲に生存者がいる可能性が高く、助けを求める声が聞こえるかもしれません。しかし、その声も徐々に小さくなり、やがて静寂が訪れます。

72時間以内:生存のタイムリミットと脱水症状

生き埋めになった場合、一般的に「72時間」が生死の分かれ目とされています。これは、人間の体が水なしで生きられる限界がおおよそ3日間であるためです。

  • 身体的影響
    • 脱水症状: 水分補給ができないことによる、口渇、めまい、意識障害など。
    • 体力低下: 食料不足、睡眠不足による著しい体力の消耗。
  • 精神的影響
    • 絶望感: 助けが来ないことへの焦り、諦め。
    • 幻覚、幻聴: 脱水症状やストレスによる、現実と虚構の区別がつかなくなる。

阪神淡路大震災の救助データによると、地震発生当日に救助された人の生存率は70%を超えていましたが、翌日には24%にまで低下しています。つまり、救助が遅れれば遅れるほど、生存率は著しく低下するのです。

72時間を超えて:極限状態での生存と驚異の生命力

72時間を超えると、生存率は極めて低くなります。しかし、絶望的な状況の中でも、奇跡的に生還を果たした人々もいます。彼らはどのようにして生き延びることができたのでしょうか?

後述する事例でも出てきますが、 *尿を飲む *瓦礫の下に染み込んできた下水を飲む など、通常では考えられないような行動をとることもあります。

多くの場合、たまたま近くにあった食料や水を摂取できたことが、生存に繋がっています。しかし、それ以上に重要なのは、「生き延びる」という強い意志です。人間は、極限状態に置かれると、想像を絶するほどの生命力を発揮することがあるのです。

生き埋めからの生還:奇跡の生存事例

ここでは、実際に生き埋めから生還した人々の、壮絶な体験談をご紹介します。

6日間生き延びた女子大生の壮絶な記録

2010年、カリブ海の国ハイチで大地震が発生しました。この地震で、二人の女子大生が、倒壊した校舎の下敷きになりました。彼女たちは、地震発生から6日後、奇跡的に救助されました。

  • 壮絶な体験
    • 腐敗臭: 亡くなったクラスメートの遺体から発生する、強烈な腐敗臭に耐えなければならなかった。
    • 尿を飲む: 脱水症状を克服するため、自分たちの尿を飲んだ。
    • 励まし合い: お互いに声を掛け合い、励まし合うことで、絶望的な状況を乗り越えた。
  • 生還後
    • 足の切断: 一人は左足を切断することになったが、現在は義足で生活している。

彼女たちの体験は、生き埋めという極限状態における、人間の精神力の強さを物語っています。

27日間生き延びた男性の驚愕の体験

次に、地震で生き埋めになり、27日間もの間、瓦礫の下で生き延びた男性の事例をご紹介します。この男性は、ほとんど身動きが取れない状態でしたが、瓦礫の隙間から染み込んでくる下水を飲むことで、奇跡的に命を繋ぎました。

  • 過酷な環境
    • 身動きが取れない: 狭い空間で、ほとんど体を動かすことができなかった。
    • 下水を飲む: 生存のために、汚染された下水を飲まざるを得なかった。
  • 救出とその後
    • 体重減少: 救出時、体重は67キロから40キロにまで減少していた。
    • PTSD: 入院中は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しみ、幻覚や妄想に悩まされた。

この男性の事例は、人間の生命力の凄まじさを物語っています。しかし同時に、生き埋め体験が、生存者の心身に深い傷跡を残すことも示しています。

27日間も下水だけで生き延びるなんて、信じられないです!でも、助かった後もPTSDに苦しむなんて、生き埋めの影響は本当に深刻ですね...

りこ
りこ
教授
教授

生き埋めは、たとえ生還できたとしても、その後の人生に大きな影響を及ぼす可能性があるんだ。だからこそ、私たちはこのような悲劇を繰り返さないために、過去の教訓をしっかり学ばなければならないんだよ。

生き埋めからの救出:生存を分ける要因とは?

生き埋めから生還できるかどうかは、様々な要因によって左右されます。ここでは、生存率に影響を与える主な要因について解説します。

生存率を左右する要素:閉じ込められた状況と気象条件

  • 閉じ込められた状況
    • 圧迫の有無: 身体が強く圧迫されている場合、圧迫死のリスクが高まる。
    • 空間の広さ: 狭い空間では、窒息死のリスクが高まる。
    • 空気の流通: 空気の流通が悪いと、酸素不足による窒息死のリスクが高まる。
    • 食料・水の有無: 近くに食料や水がある場合、生存率は格段に向上する。
  • 気象条件
    • 気温: 低温環境では、低体温症による死亡リスクが高まる。
    • 降雨: 雨水が流入すると、溺死や低体温症のリスクが高まる。

これらの要因は、生存率に大きく影響します。例えば、阪神淡路大震災では、圧迫死による即死が多かったと推定されています。また、雪崩の場合は、窒息死が主な死因となります。

精神力の重要性:極限状態での希望と家族への思い

生き埋めからの生還には、運や環境だけでなく、「生き延びる」という強い意志、つまり「精神力」が非常に重要です。災害救助の専門家の中には、「生き埋めからの救出において最も重要なのは、本人の生きようとする意志だ」と断言する人もいます。

先ほど紹介した女子大生たちは、お互いに励まし合い、希望を捨てずに救助を待ち続けました。また、27日間生き延びた男性は、家族に再会したいという強い思いが、生きる支えになったと語っています。

アメリカ空軍では、「333の法則」に加えて、「気力と希望がなければ3秒で人は死ぬ」と教えているそうです。

  • 333の法則
    • 酸素がなければ3分
    • 水がなければ3日
    • 食べ物がなければ3週間
    • 気力、希望がなければ3秒

これは、極限状態においては、精神力が生死を分ける重要な要素であることを示唆しています。

閉じ込められた状況や気象条件も大事だけど、やっぱり最後は「諦めない心」が一番大切なんですね。家族に会いたいっていう気持ちは、本当に強い力になるんですね。

りこ
りこ
教授
教授

どんなに絶望的な状況でも、希望を捨てずに、強い意志を持ち続けることが、生き埋めから生還するための鍵なんだ。これは、生き埋めに限らず、どんな困難な状況にも当てはまる、人生の教訓と言えるね。

生き埋め体験後の後遺症:PTSDとの闘い

生き埋めから奇跡的に生還したとしても、それで全てが終わるわけではありません。多くの場合、生存者はその後、深刻な後遺症に苦しむことになります。

  • 身体的後遺症
    • 怪我の後遺症: 骨折、切断、麻痺など。
    • 内臓障害: 長時間の圧迫による、内臓の機能障害。
  • 精神的後遺症
    • PTSD(心的外傷後ストレス障害): フラッシュバック、悪夢、不安、抑うつなど。
    • 精神疾患: 不安障害、うつ病、解離性障害など。

特に、PTSDは、生き埋め体験者の多くが発症する深刻な後遺症です。PTSDを発症すると、突然、当時の恐怖体験が鮮明に蘇る「フラッシュバック」や、悪夢にうなされるといった症状が現れます。また、不安や恐怖心が常に付きまとい、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。

先ほど紹介した27日間生き延びた男性も、救助後、PTSDに苦しみ、一時は精神的に不安定な状態に陥りました。しかし、彼は適切な治療と周囲のサポートを受け、徐々に社会復帰を果たしています。

生き埋め体験後の後遺症は、生存者にとって大きな負担となります。彼らが一日も早く、元の生活を取り戻せるよう、社会全体で支えていくことが重要です。

まとめ:生き埋めになったらどうなる? 生存への鍵は強い意志と希望

さて、今回は「生き埋めになるとどうなるのか」をテーマに、様々な角度から解説してきました。最後に、今回の講義の要点をまとめてみましょう。

  • 生き埋めの原因: 主に地震、土砂崩れ、雪崩などの自然災害によって発生。
  • 生き埋めになった場合の経過:
    • 地震直後:怪我、圧迫、パニック状態。
    • 72時間以内:脱水症状、体力低下、絶望感。
    • 72時間以降:極度の脱水、意識障害、しかし強い意志があれば生存の可能性も。
  • 生存を分ける要因:
    • 閉じ込められた状況、気象条件。
    • 最も重要なのは「生き延びる」という強い意志と希望。
  • 生還者の体験:
    • 壮絶な状況下での、人間の精神力の強さを示す事例が多数。
  • 生き埋め体験後の後遺症:
    • 身体的、精神的後遺症、特にPTSDは深刻。

生き埋めは、いつ、誰に起こっても不思議ではない、恐ろしい災害です。しかし、過去の事例から学び、適切な知識と備えを持つことで、生存率を高めることは可能です。そして何よりも重要なのは、どんなに絶望的な状況でも、「生き延びる」という強い意志と希望を持ち続けることです。

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